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鶴齢[青木酒造]

鶴齢[青木酒造]

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青木酒造(鶴齢)について

青木酒造 鶴齢

青木酒造 魚沼の雪景色1717年(享保2年)創業以来、およそ300年もの歴史を持つ青木酒造は南魚沼市に蔵を構えている。魚沼でも特に上質の水が流れる塩沢地区に位置し、日本有数の豪雪地帯である。冬になると大陸からの季節風がやって来て、周りを囲む高い山々に激しく吹き付け、多量の降雪を大地にもたらす。

毎冬、人間の背丈以上にも積もる大雪の中で鶴齢の酒は醸されている。この日本一降り積もった雪は、木の芽が出て来る季節の訪れと共に大地にしみ入り、何百年の月日を経て地下水となって、蔵にある鶴齢の井戸から涌き出てくる。酒造りに使われる仕込み水は、酒の味を決めるもの。魚沼の水は軟水で、鶴齢が目指す味、淡麗旨口に最も適している。冬空から降りてくる雪のようにコンコンと涌く、この水こそ"大地の恵み"、鶴齢の命なのである。鶴齢 屋根看板

毎年約2,000石の酒を、最高の日本酒を生む寒造りにこだわりながら冬期間だけで仕込み、あくまで手造りに徹した伝統ある蔵である。

青木酒造が酒造りで一番大切にしているのは、和合。杜氏や蔵人、酒米を栽培する農家の人々ら『造り手』、酒屋や料理店などの『売り手』、鶴齢を愛飲してやまない『呑み手』による和合によって、良い酒は生まれると考えている。和合の背景にあるのは、新潟人ならではの“耐え忍ぶ精神”と“助けあう心”。お互いがお互いを思いやり、時には我慢し、時には励まし合い、時には喜び合って、初めて和合は成立するのである。

雪国での厳しい生活を描いた「北越雪譜」にもある通り、魚沼の人々は冬の間、厳しい豪雪と寒さにひたすら耐え続け、互いが進んで助けあいながら辛抱強く生きてきた。この"耐え忍ぶ精神"と"助けあう心"こそが、肉体的にも精神的にも優れた、新潟人独特の気質を育ててきたのだ。

"大地の恵み"と"耐え忍ぶ精神"、そして"助けあう心"。鶴齢は、魚沼の風土と人々のつながりが作る日本酒なのである。

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利酒師・金の達人 佐藤真智子

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